流行発見
はやりを読む 「見た目」経済学
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| 顔のバランスをよくするマッサージを受ける(東京都渋谷区のサロン ド アイリス) |
口元の印象を良くするための審美歯科。女性中心だった患者が「ここ2、3年で男性が急増している」。男女比は4対6まで縮まった。男性の多くが「自分に自信をつけ、仕事をうまく進めるため」だという。
時計と靴と歯並び
30―40代から歯並びを矯正する人も多い。「矯正装置をつけて、客や上司からの評価が高まり、出世につながったという声を聞く。自己管理能力をアピールできるからだろう」ということもおおいようです。
「米ニューヨークのエグゼクティブの三種の神器は時計と靴と歯並び」と語る。時計は約束を、靴は行動力、歯並びは言葉の信用度を象徴する。「日本でも身だしなみの重要さが認識され始めた」
身だしなみという事の中身が変わってきたと言う事なんですね。
東京都渋谷区の広尾にあるエステティック店「サロン ド アイリス」。「マッサージ重視」(同店)という特徴もあり、顧客の3分の1が男性。イタリアの皮革製品PRの日本事務所代表を務める秋山徹さん(50)は、仕事柄、欧米人と接することが多いが、「彼らは肩書ではなく、相手の身だしなみなどの第一印象で、その人を評価する」。
通販会社役員の男性、大きな商談の前など「気合を入れるときに利用する」。顔のマッサージを受けて以降、寝る前に乳液をつけるなどスキンケアにも気を使うようになった。「最近、妻や友人から表情が柔和になったといわれます」 男性のスキンケア、とても大事だと思います。
実際に同店で顔をマッサージしての感想。「凝っていますね。顔の筋肉が凝ると、表情も硬くなってくるんですよ」とセラピストの方に指摘された。口の中に手を入れられ、あごのゆがみも整えてもらう。心なしか顔面が軽くなった気がした。 顔が凝るってあるんですか
ゆっくり夫の顔を見て観察?してみようかな?
伊勢丹新宿店メンズ館に昨年9月、開業した男性向けエステ「イセタンメンズ デイ スパ」も週末は予約でいっぱいだ。スパ設置のきっかけとなった男性化粧品売り場は、2003年の同館オープン後、年々2ケタ増で売り上げを伸ばす。「特にここ2、3年は20―50代のサラリーマンが目立つ」(同店)。07年度は約5億円に達する見込み。アラミスの「エイジレスキュー」という美容液は50ミリリットルで7035円という価格にもかかわらず、1日300本売れる人気商品だ。
「プラザ」(旧ソニープラザ)を運営するプラザスタイルが昨年4月に開業した男性向け化粧・雑貨専門店「クオミスト」は、化粧品だけで約1500品目をそろえる。1号店の「新丸ビル店」には、10分間でマユやツメの手入れができるサロンも併設。昼休みや夕方以降、幅広い年代のビジネスマンでにぎわう。
日本では名刺を渡す際に目がいく手の印象を良くするため、ツメの手入れやハンドクリームから始め、顔のスキンケアに進む人が多いという。
各国の学者が研究
経済学の世界でも「見た目」は注目の的だ。大阪大学社会経済研究所の大竹文雄教授によると、肥満や美男美女など、見た目の違いが所得にどんな影響を与えるか、その原因は何なのかといった研究に、1990年代末から各国の経済学者が取り組む。ちなみに、経済学の専門誌「経済セミナー」の08年1月号の特集は、その名もずばり「ダイエットの経済学」だし、ちくま新書から今月発売された「こんなに使える経済学」の副題は「肥満から出世まで」だ。
「忠臣蔵」で有名な浅野家の断絶も、礼服の件などで主君が恥をかいたのが一因との説がある。自分の身どころか会社までつぶしかねない身だしなみ――。各(おのおの)方、くれぐれも用心召されよ。(中村厚史)


